真鍮 簡単なお手入れで輝きを取り戻す。

今回は、真鍮製品のお手入れについてご紹介します。

その前に、まず、真鍮製品と言ってもクリア塗装がされている物と、されていない物があるのをご存知でしょうか?

◆クリア塗装をしている商品◆
真鍮は空気や水などに触れると変色しやすいため、保護膜を貼るようにクリア塗装を施しています。その場合、色の変化が抑えられます。(当店他、多くの流通商品にクリア塗装が施されています。)
◆クリア塗装をしていない商品◆
使っていくうちに表面は少しづつ酸化。使えば使うほどにくすみや錆が増していきますが、真鍮独特の味わいとして経年変化を楽しむ方もいらっしゃいます。(使用される方の環境により、変化は様々です)

◆お酢とピカールで簡単なお手入れ

今回はクリア塗装をしていない真鍮のお手入れ方法をご紹介します。真鍮独特のくすんでいる風合いを好まれる方がおられる一方で、どうしても錆びや黒ずみや緑青といったくすみが気になる方も。 その場合は、ご自宅にある「お酢」や、市販の「ピカール」を使ってお手入れすることで、簡単に光沢を取り戻すことができます。下の方法を参考に、試してみてくださいね。

1.お酢に浸して磨く

【用意するもの/お酢、お酢を入れる器、柔らかい布(磨き用と、拭き取り用の2枚)】

↑ 真鍮全体をお酢に浸します。今回は、15分程度浸しておきました。

↑ お酢から取り出し、水で流します。

↑ 柔らかい布で水分を取り、しっかり磨きます。まだくすみが気になる場合は、再度お酢に浸して繰り返してみてください。

↑ 比べてみると、味わいは残しつつも、全体的にくすみが取れて光沢感が出ました。

2.ピカールで磨く

【用意するもの/ピカールケア・柔らかい布(磨き用と、拭き取り用の2枚)・ゴム手袋】

↑ 緑青の錆が付いた真鍮。

↑ ホームセンターなどでも販売している家庭用の金属研磨剤「ピカールケア」を、柔らかい布に少量出します。

↑ 軽く磨くだけで、輝きが出てきました。

↑ もう一枚の布で拭き上げると、新品のような輝きを取り戻しました。

3.真鍮クロスで磨く(気軽にできる)

■ クリア加工の入っていない真鍮の変色を手入れ

【用意するもの/市販の真鍮磨きクロス・金属磨きクロス】

ホームセンターやAmazonなどで数百円で買える、真鍮磨き(または金属磨き)クロスを使います。

買うだけで特に準備もいりませんので作業としては一番気軽です。

強く押し付けるように擦っていきます。くすみが強いとかなり強めに力を入れる必要もあります。

ほどほどの変色や凹凸の少ないものならこれで十分綺麗になります。気軽ですので1枚用意し、定期的に磨くことで綺麗な状態を維持できます。頑固なくすみの除去までは難しく、その場合はピカールをおすすめします。

4. 工業用サビ取り用パッドで磨く(質感変化 & クリア落としも可)

【用意するもの/市販の工業用サビ取りようパッド】

ホームセンターやAmazonなどで数百円で買える、工業用サビ取り用パッド(#320くらいの粗さ)を使います。

強く押し付ける用ように擦っていきます。

ピカピカになり、かつヘアライン加工のような筋が入ります。お洒落ですよね。元通りには戻りませんが、この柄で良い!という場合は一番気月に手入れ可能です。

ピカールとの比較です。真鍮のナチュラルな色合いが戻るのはピカールで、サビ取りパッドはかなり明るくなります。

■ クリア加工の入った真鍮の変色を手入れ

表面保護のクリア加工が入った真鍮製品は、使うなかでクリアが少しずつ剥がれ、部分的な変色をするようになります(上の写真のように)。私は趣があって好きなのですが、気になる方もいらっしゃいます。

この場合、これまでの1~3の手入れをしても部分的にしか綺麗にならず、まだらな状態が残ります。ピカールも研磨剤なので一定のクリアは剥がれ落ちますが、それでも一部クリアが残っているのが分かります。

工業用サビ取りパッドではクリアそのものを除去することができ、その結果全体を均一に整えることができます。流通上の変化を防ぐために必要なクリア加工も、経年変化が中途半端になるデメリットもありますので、一定の期間を経たら思い切って除去してしまうのも一つの手です。


お酢を使って、若干の風合いを残すのもいいですし、ピカールケアでピカピカにするのも〇。真鍮クロスで気軽にお手入れもおすすめですし、工業用パッドで思い切って雰囲気を変えてみるのも楽しいかもしれません。

真鍮製品(銅も含め)は色の変化を楽しむことも、色々なお手入れ方法で綺麗な状態を維持することもできる素材。それだけに古くから長く愛され続けてきた素材でもあります。色々な選択肢から良い付き合い方を見つけ、長くご愛用ください。