真鍮を綺麗に使い続けるための自宅で出来る簡単お手入れ方法



■真鍮とは

アクセサリーなどの素材でよく使われている"真鍮(しんちゅう)"。真鍮は、銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金のことを言います。黄銅(おうどう)やブラス(brass)とも呼ばれ楽器やインテリア用品など幅広く使われています。


■経年変化

真鍮の魅力のひとつに経年変化があります。長く使い続けていると酸化して色が渋く落ち着いた独特の色合いに変化したり、汗や空気中の水分に触れることで"緑青(ろくしょう)"と呼ばれる緑色の錆ができたりします。


経年変化後のアンティークな雰囲気が出るの心待ちにしている方も多くいるかと思います。 ですが、好まれる方がおられる一方で、どうしても錆や黒ずみが気になる方も。


ここからは、真鍮製品を綺麗なまま使い続けたい方にお手入れ方法をご紹介いたします。


目次

1.風合いを残しつつ綺麗にしたい
 "お酢"を使ったお手入れ

2.輝きを取り戻したい
 "ピカール"を使ったお手入れ

3.手間をかけたくない・準備が簡単
 "真鍮クロス"を使ったお手入れ

4.質感変化を楽しむ
 "工業用サビ取り用パッド"を使ったお手入れ

5.クリア加工を施した製品について





1.お酢でお手入れ


【用意するもの / お酢、容器、柔らかい布x2(磨き用と、拭き取り用)】




用意した容器の中に真鍮全体がお酢に浸かるようにします。 今回は、15分間浸しておきました。

長時間お酢に漬けてしまうと赤みがかった変色が起きてしまう恐れがあります。汚れの具合をみながら浸す時間を調整してください。





~15分経過後~
お酢から取り出し、一度水で流します。 お酢が残ったままだと変色の原因になってしまいます。しっかりとすすぎ拭きあげてください。





拭き取り用の布で水分を取った後、磨き用の布で磨きます。





経年変化の味わいは残しつつも、全体的にくすみが取れて光沢感が出ました。

磨いた後もくすみが気になる場合は、浸す時間を変えてもう一度始めからやってみてください。





2.ピカールを使ったお手入れ


【用意するもの / ピカールケア 柔らかい布x2 ゴム手袋】




黒くくすんだ真鍮または、緑青の錆が付いた真鍮を用意します。






ホームセンターなどで販売している家庭用の金属研磨剤「ピカールケア」を布に少量出します。






軽く磨くだけで、輝きが出てきました。





もう一枚の布で拭き上げると、新品のような輝きを取り戻しました。





3.真鍮クロスを使ったお手入れ


【用意するもの / 市販の真鍮磨きクロスor金属磨きクロス】




ホームセンターやAmazonなどで数百円で買える真鍮磨き、または金属磨きクロスを使います。 買うだけで他に準備も要らず、作業としては一番簡単です。





強く押し付けるように擦っていきます。 くすみが強いとかなり強めに力を入れる必要もあります。





ほどほどの変色や凹凸の少ないものならこれで十分綺麗になります。 定期的に磨くことで綺麗な状態を維持できます。


ただし、頑固なくすみの除去までは難しく、その場合はピカールをおすすめします。





4.工業用サビ取り用パッドを使ったお手入れ ※質感変化有り。


【用意するもの / 市販の工業用サビ取りようパッド】




ホームセンターやAmazonなどで数百円で買える、工業用サビ取り用パッド(#320くらいの粗さ)を使います。





強く押し付ける用ように擦っていきます。





ピカピカになり、かつヘアライン加工のような筋が入ります。
※ヘアライン加工とは、単一方向に髪の毛状の細かい傷をたくさんつける表面加工法です。





ピカールとの比較です。 真鍮のナチュラルな色合いが戻るのはピカールで、サビ取りパッドはかなり明るくなります。





5.クリア加工を施した製品



真鍮を綺麗なまま使いたい。でも、お手入れは大変、、、という方にはクリア加工の施されているものがオススメです。
指紋跡も残らないため、綺麗な状態を長く維持することが出来ます。


真鍮素材に保護膜を貼るようにクリア加工を施した真鍮製品は、経年変化を抑えられます。

※完全に経年変化がしないわけではありません。



ただしクリア塗装が剥がれた場合、クリアが剥がれた部分のみ変色が進みます。



■クリア加工の入った真鍮の変色を手入れ




表面保護のクリア加工が入った真鍮製品は、使うなかでクリアが少しずつ剥がれていきます。
上の画像のようにクリアが剥がれた部分のみ変色をするようになります。





これまでご紹介した、お酢や真鍮クロスを使った手入れをしてもクリアが部分的に残ってしまい、まだらな模様が残ります。 ピカールは研磨剤なので一定のクリアは剥がれ落ちますが、それでも一部クリアが残っているのが分かります。





工業用サビ取りパッドではクリアそのものを除去することができ、その結果全体を均一に整えることができます。 流通上の変化を防ぐために必要なクリア加工も、経年変化が中途半端になるデメリットもありますので、一定の期間を経たら思い切って除去してしまうのも一つの手です。




いかがだったでしょうか?
お酢を使って、若干の風合いを残すのもいいですし、ピカールケアでピカピカにするのも良し。 真鍮クロスで気軽にお手入れもおすすめですし、工業用パッドで思い切って雰囲気を変えてみるのも楽しいかもしれません。


真鍮製品は色の変化を楽しむことも、色々なお手入れ方法で綺麗な状態を維持することもできる素材。 それだけに古くから長く愛され続けてきた素材でもあります。色々な選択肢から良い付き合い方を見つけ、長くご愛用ください。




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