
■LANDシリーズ
LANDシリーズは革の風合いを活かした鞄屋ならではのボリュームある革小物。縫製する時に革の負担がかかりにくいパターンを考え、製品として無理のない製作方法を用いていおり、使いやすく壊れにくいという財布としての原点的なポイントを重視しています。

■和紙のような風合いを持つプエブロレザー
使用している革はイタリアのバダラッシー・カルロ社の作るプエブロという牛革で、伝統的な製法で化学薬品はつかわず植物性タンニンで時間をかけじっくり鞣されています。あえて表面を起毛させて和紙のような表情を作り、ザラザラとした初期の表情から使用していくうちにオイルが染み起毛部分が寝てきます。上の写真のように3ヶ月程度で表面はツルツルになり、どんどん光沢が増していきます。 手に取ることの多い小物だからこそ、経年変化が美しく愉しめるこの革を採用しています。

■カードケースFP505
独自にデザインした特徴的なカッティングによりカジュアルかつ大人の男性が格好良くカードケースを持つイメージを大事にした仕様に仕上げられました。エイジングが進めば進むほど、よりメンズ感の強い本革のカードケースへと変化を遂げてゆきます。

■独創的な形状
フラップ部分にはギボシ金具を採用し、見た目にも開閉の仕方にも独創性が詰め込まれたカードケース。内部の作りを折りたたむように製作する事で全体として丸みをおび、このデザインを形成しています。この形状によって、どこか愛嬌のある雰囲気を醸し出しています。

■裏地のスプリットレザー
LANDシリーズの魅力は表革のプエブロだけではありません。裏地に使用している革はスプレットレザー。床革とも呼ばれ、革の表面(使用する部分)を削った後の裏側の部分にあたり、この部分は捨てられたりポリウレタンなどで加工し使用されたりもしますが、Flathorityで使用するこのスプリットレザーは鞄を製造した際にでた高級皮革のショルダー(肩)部分の床革で、これは希少な部位で厚みもあって丈夫でもあります。これを贅沢に使用できるのは自社で沢山の鞄を作り、その際に生じる床革があればこそ。Flathorityならではの贅沢さといえます。プエブロの特徴的な表情と同じくらいこの裏地には目を惹かれ、バイヤーがこの商品に惚れこんだ理由の1つともなっています。(画像はメガネケース) ※ロットによって裏地の素材が異なる場合がございます。

■染料で仕上げるコバ
コバ(切れ目部分)の染料仕上げも魅力の1つ。厚みのある重なり部分を段差無くするために丁寧に研磨をし、そこに染料を何層にも重ねていきます。顔料ではなく染料を塗り重ねる作業は非常に時間のかかる作業となりますが、それによって見た目の綺麗さはもちろん耐久性のある仕上がりともなります。
内装、金具、コバ処理、そして縫製。プエブロレザーの良さを最大に活かすために細部にわたって作りこまれたカードケースがこのFlathority「FP505」です。
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